睡眠は最強の治療方法!睡眠不足がもたらす驚愕の免疫不全とは?

2020年6月24日

突然ですが、「睡眠」足りてますか??

今回はTEDトークから「睡眠不足」がもたらす危機的な免疫不全についてお伝えします。

睡眠に興味を持っているあなたなら、こんな言葉聞いたことないですか?

「時間がないなら寝るな!」
「死んだら眠れる」
「死ぬほど頑張っても死なないよ」

何かに打ち込んで頑張ることは素晴らしいことですが、睡眠を削ることによるデメリットもしっかり理解した上で万全の策を講じた方が「一流」に近づけるのではないでしょうか?

身体が資本。体調管理や「将来的な病気」のリスクも考慮した上で自己管理していきましょう!

それでは、いきましょうっ!

睡眠不足によるデメリット

まず、睡眠不足によるデメリットについて解説していきます。

睡眠不足によって脳と身体の両方におこる、想像を超えるデメリットについてお伝えしていきます。

  • 学習機能
  • 性不全
  • 心臓発作/自動車事故/自殺率
  • 免疫細胞(ナチュラルキラー細胞)の減少
  • DNAレベルの不全

このあたりについてお伝えします。

学習機能

研究では、学習の後に睡眠が必要だとわかっています。

いわゆる「保存ボタン」を押して、新しく学習した内容を忘れないためにです。

最近わかったのは、「学習前」にも睡眠が必要だということです。乾いたスポンジのように、新しい情報を吸収する準備を整えるためです。

睡眠不足だと、スポンジは「水浸し状態」になり、新しい記憶を吸収できません。

研究のデータをご紹介します。

徹夜にはメリットがない

ある人々を「睡眠グループ」と「睡眠不足グループ」に分けます。

睡眠グループは8時間の睡眠。睡眠不足グループは監視下で昼寝もカフェインも禁止して睡眠不足の状態にします。

脳に電気信号を調べる装置をつけて、学習する時と、テストを解く時の脳波を調べると、学習効果が40%も下落します

対照実験:記憶はどのように定着するのか?

「睡眠」グループの記憶や学習能力が、日々どのように回復し改善されるのかを調べました。

深い眠りについている時は、大きく強い脳波が観察されます。

この脳波が高まった時に、海馬の活動が活発になり、記憶が定着していきます。

医療的な応用

脳波が高まったときは、突発的な電気活動が見られ、同じタイミングで電気信号を流すと、記憶の学習能力が向上するというデータも出ています。
脳波を感知して、刺激を与える機会が発売されれば(技術的には可能)、アルツハイマーなどの病気にも有効に使える可能性があり、積極的に研究が進められています。

脳の活動が、学習効果を阻害すらしてしまう

脳波を調べると、記憶を保存する「海馬」と呼ばれる部分の活動が、

「睡眠」グループの場合、正常に作用しているが、「睡眠不足」グループの場合、全く有効な信号が見られなかったらしいです。

睡眠不足によって、記憶をためておく箱が閉ざされ、新しい記憶を受け入れないのです。

性不全

ここからは睾丸の話です。

平均睡眠時間が5時間の男性の睾丸は、7時間以上寝る男性に比べると、統計的にみて小さい。

らしいです。(※女性の皆さん、あくまで「統計」ですよ?

さらに、日常的に夜に4~5時間しか寝ない男性のテストステロン(男性ホルモン)の量は、10歳年上の男性と同程度らしいです。

睡眠不足が続くと、健康的な面から見て10年も男性を老化させるということです。

女性の生殖機能に関する健康も睡眠不足によって損なわれることがわかっています。

心臓発作/自動車事故/自殺率

睡眠不足は「心臓発作」にも影響を及ぼすことがわかっています。

1時間睡眠が短くなると、世界的に、翌日の心臓発作の発症率が24%上昇します。

逆に、1時間睡眠が長くなると、翌日の心臓発作の件数が21%減少します。

おなじパターンの変化が自動車の「交通事故」や「自殺率」でも見られます。

免疫細胞(ナチュラルキラー細胞)の減少

ナチュラルキラー細胞は、体の中に入ってきた危険なものを見つけ出して攻撃してくれます。

ただし、睡眠を8時間以上とっていた場合です。

たった1日だけでも4時間だけ睡眠時間を減らすと、睡眠が足りている状態に比べて70%も不活性になってしまいます。

これは、重大な免疫不全の状態です。

つまり、「睡眠不足」と「ガン発症のリスク」は大いに関連していると結論付けられようとしています。

乳がんや肺がん、大腸がんなどあらゆるガンです。

実は、WHO(世界保健機関)は睡眠不足になりうる夜勤の仕事を「発がん性がある」と分類しています。

DNAレベルの不全

睡眠不足によってDNAの遺伝子コードそのものが書き換わってしまうという事実もあります。

1日6時間睡眠を1週間続けた時と、たっぷり8時間睡眠をとった時を比べると、

睡眠不足によって711個の遺伝子が乱されます。

そのうち、半数ほどの「ストレス・病気の発症を促進する遺伝子」の活動が活発化するのに対し、残りの半数の「免疫に関する遺伝子」の活動が減少します。

睡眠の質をあげるにはどうすればいい?

これらのデメリットに対して、私たちができることはなんなのか、解説していきます。

簡単にできることは、

  • 不要な昼寝をしない。
  • アルコールは控えめに。

ということでしょう。でももう少し具体的な対応策もご紹介します。

  • 規則正しい生活を送る
  • 温度は低めに
  • ベットを「寝る場所」だと脳に覚えさせる

規則正しい生活

規則ただしい生活は「万能」です。

平日でも休日でも、同じ時間に起きて、同じ時間に就寝する。

どうしても「休日は寝てしまう・・」という経験ありますよね。わかります。
ただ、「規則正しい生活」を送るだけで大きすぎるメリットが返ってきます。

「規則正しさ」は睡眠の質と量ともに安定させてくれます。

生活に取り入れる価値はあるんじゃないでしょうか?

温度は低めに

眠りにつくために、身体の深部体温を1~1.5度ほど下げる必要があります。

部屋の温度を18度くらいにしておくのが、多くの人にとって最適な温度と言われています。

個人差があるので、自分が一番よく眠れる温度を見つけるのが好ましいです。

また、「寝る30分前にお風呂に入る」など、寝る前に体温をあげることも有効な手段になります。

温泉に入った後、休憩室でめちゃくちゃ眠たくなることありませんか?あの状態で寝たらベストです!

ぜひ試してみてください。

ベットを「寝る場所」だと脳に覚えさせる

ベッドを「寝る場所」だと、脳に覚えさせることも大切です。

ついつい、ベッドの上でスマホをいじったりしてしまいますよね?
結局眠れなくなって、朝まで起きてしまったり・・・。

そんな時あなたの脳は、「ベッド=寝る場所」と認識できていません。一度ベッドから離れ別の場所で作業やスマホをいじってみてください。

その後、スマホを置いて、ベッドに入ると、よく眠れるはずです。

まとめ

ここまで解説してきた通り、睡眠は「生命維持装置」の役割を果たしています。

睡眠不足は、自分だけではなく、「子供の教育」にまで関わってきます。

一度、自分の睡眠を見直してみて、「本当に寝ないことが正しいのか?」

考えてみるきっかけになれば嬉しいです。

ではまた!