「お金」を使うということの意味

ダウンタウン松本さんが芸人に最大100万円貸付。

雨上がり決死隊宮迫さんが串カツ田中のネーミングライツを購入して「串カツ宮迫」になったり。キンコン西野さんが、ホリエモンロケットのネーミングライツを買ったり。

そのようなお金の使い方をすると、「そんなものにお金を使わずに、医療機関につかえ」うという意見が出てきますよね。

東日本大震災の時などもそうです。言っている本人は、正義感から行っているはずです。アンチになりたい訳ではありません。

今回は、「お金を使う」ということの意味ついて書きます。

お金を使うとは、「命をつなぐ」こと

結論から言うと、お金を使うとは、「命をつなぐ」ということです。

ダウンタウン松本さんの場合だと、芸人さんのご家族。宮迫さんの場合だと、串カツ田中の従業員さんおよび、そのご家族。キンコン西野さんだと、ホリエモンロケットをつくる方々、およびそのご家族。

お金を使うことでそう言った方々の「命をつなぐお手伝い」をしていると捉える事ができます。

「お金を使われなかった事」による自殺

先日、東京都内の豚カツ屋さんの店主が、新型コロナウイルスで経営に追い込まれて、自分に油をかけて自殺するという痛ましい出来事が起こりました。

失業率と自殺率はずっと相関関係にあって、お金をつかってもらえなかったら、人は死んでしまいます。

あたりまえの話ですが、人が命を落とす理由は、コロナだけじゃなくて、経済で亡くなる方もいます。

今回のコロナで言われていますが、お金を使えなくなったら人は死んでしまいます。

サービスの先には、人の命がある

あなたがそのサービスを利用していなかったとしても。

たとえば、ホストやキャバクラに行っていなかったとしても。

演劇や舞台を観に行ってなかったとしても。

その先には、その仕事で生きている人がいて、守らないといけない会社があって。お店があって、従業員さんがいて、守らないといけない奥さんとお子さんがいます。

そんななか、

「そんなことにお金をに使わず、医療機関にお金をつかえ」という言葉は、「あいつらの命なんかどうでもいいから、医療機関につかえ」

と言っているようなものです。

人の命を天秤にかけることは、人には許されない

これは、人の命を天秤にかけ、優先順位を決めてしまっていることになります。

多分これは、人間が踏み入れてはいけない領域なんじゃないかと思います。

大前提として、松本さんも、宮迫さんも、西野さんも。

可能であれば全員を救いたいはずです。

いまコロナで苦しんでいる人を救えるのであれば、迷わず全員救う方法を選ぶはずです。

だけど、そんな力を持っている人間なんて、地球上に1人もいません。

みんな、助けることの出来なかった人の悲しいニュースをみて、心を痛めながら。

自分の非力さ、無力さを感じながら、

ある人はカレー屋さんを支援して、

ある人は美容室を支援して、

ある人は病院に運ばれてきた人を賢明に治療して

ある人は労働力を提供して、

ある人は貯金を崩してお金を投下しています。

そうやって「自分が助けられる範囲」で頑張っています

正義感は殺人未遂になる

災害時には、そんなことにお金を使うな!というこえがよくながれます。

正義感から言っているかもしれませんが、それはほぼ「殺人未遂」です。

自分の発言が何を表しているのか。

お金を使うとは、どういう意味なのか。

一度考えるきっかけになるのではないでしょうか?

税金には口をだしていい

ただ、「そんなことにお金をつかうな」という言葉が唯一許されているものがあって、それは「税金」です。

今回のコロナで、税金の使い道について議論されることが多くなりました。

「そんなことにつかうな!いいように回せ!」と。

政府の対応に対して、みんなが疑問におもって議論されることが多かったですよね。

税金の使い道は国民が選んでいいというルールなので、あれは正しい姿だと思います。

しかし、これがいきすぎて、「個人のお金の使い方」にまで口を挟むこと。

これはルール違反で、このラインだけは絶対に超えてはならないと思います。

なので、個人のお金と税金の使い道を分けて考える。

その姿を子供に見せた方がいいと思います。

少しだけ、冷静になって、お金について考えておく事が大切なんじゃないかなと思っています。