成功とは何か?より良い人生をおくるための思考法
成功とは何か?
あなたは、どう答えますか?
僕たちは、どうしても、注目を集めたり、「お金」を集めたりしている人が「成功者に見えてしまう」世界に住んでいます。
Think clearyという本には、これまでの学術研究でわかった「成功とは何か」についてシンプルかつ本質がわかりやすくまとめられています。
今回は、一部抜粋してご紹介します。
※以下、抜粋。
「長者番付」に載っている人は成功者?
日本の資産家を掲載しているForbes Japanを知っていますか?いわば、億万長者リストです。どの国でもこのようなリストは存在する。
でも、どれを眺めても受ける印象は対して変わらない。世界の富豪は、企業家(もしくはその相続人)ばかりだ。
同じようなランキングは他にもある。もっとも影響力のあるCEO、もっとも論文が引用された回数が多い研究者、もっともよく読まれた作家、もっとも収入の多い芸術家、もっとも活躍しているミュージシャン、もっとも市場価値の高いスポーツ選手、もっとも出演料の高い俳優。どの分野にも「成功の度合いを図るランキング」がある。
しかし、これらの「成功者」は実際どれほどの大きさの成功を手にしているのだろうか。
社会における「成功」の定義や「評価」の基準によって、私たちの行動は変化している。
石器時代に生まれていたら、ビルゲイツは成功者?
ビルゲイツは、「自分が石器時代のフォーブスリストに入るのは絶対に無理だっただろう。もし私が数千年早く生まれていたら、動物の格好の餌食になっていただろう。」と述べている。
これまでの社会を一つに結び付けているのは「経済成長」であり、みな「物質的な成功」を追い求め、現代社会はフォーブスリストを「目指すべき場所」として人々の前に吊るし、追いかけさせる。
これらのフォーブスリストに心を見出されないためにも2つのことを知っていた方がいい。
1つ目は、「成功の定義は時代の産物」だということ。
2つ目は、「物質的な成功を手に入れられるかどうかは、100%偶然によって決まる」と言うことだ。
1つ目は、これまで述べてきたことだ。2つ目に関して、私たちは「偶然」を理由にしたがらないが、それが事実であることを認めなければならない。
遺伝子や、生まれる地域や、知性や、意志の力に、あなたは一切の影響を与えられない。
もちろん、企業家として成功している人たちが懸命に経営努力をしたり、企業にとって適切な判断を下しているのは言うまでもないが、それでも彼らが遺伝子や育った地域に恵まれた結果として手に入れたものだ。
だから、フォーブスリストは「偶然の結果」を羅列したリストだと思った方がいい。
墓地で一番裕福な人間になるより、今人生を充実させる
ジョン・ウッデンは、アメリカのバスケットボール史上、抜きん出た業績をあげたコーチだった。ウッデンは選手たちに「成功」を全く違う角度から捉えるように指導していた。
『成功とは、最高の自分になるために全力を尽したあとに得られる心の平和のことだ』
つまり、成功をタイトルやメダルの獲得数や移籍金の額ではなく、「心の状態」として定義づけたのだ。
皮肉にも、ウッでんがアメリカの最高位の勲章である「大統領自由勲章」を受賞した時、それを受賞した同時の大統領は、物質的な成功をふんだんに享受しているジョージ・W・ブッシュだった。きっと勲章の受賞に大きな感慨を受けていたのは、受賞したウッデン本人よりも、ブッシュの方だったに違いない。
100%「内なる成功」を求めることは無理
とはいえ、100%「内なる成功」を求めて、外の世界を全く気にしない境地に完全に到達できる人はまずいないだろう。
けれども、日々トレーニングを重ねていけば、私たちも近づくことはできる。
・今日のどこに問題があっただろうか?
・今日一日のどこかの部分を毒のある感情で台無しにしてしまっていないだろうか?
・あなたのコントロールの外にある出来事のうち、あなたを動揺させたのはなんだっただろう。
・その動揺から立ち直るのに、どのような精神的な道具を使っただろうか。
「その日、その日を最高の傑作にしよう」
ウッデンはいつも選手たちにそう言っていたと言う。
けれども、裕福さやCEOのポジションや、金メダルや何かの賞、外の世界での成功を目指している人たちも、本人たちがそれとは気づいていないだけで、実は内側の成功を目指している。
高級車をかったり、高級時計をかったり。家賃何十万円もするようなマンションに住んだりする。
でも、どうしてわざわざ外側の成功と言う遠回りをしなくてはならないのだろう。幸せな人生の秘訣は、最初から「内なる成功」を目指すことなのだ。
【感じたこととまとめ】
最近、成功ってなんなんだとずっと考えていました。「行動しないこと」「お金を稼がないこと」「感謝をしないこと」それをみな成功じゃないと言う人が多すぎやしないか。「失敗したくない」と言う不安をうまく利用して、人とお金を集める人が多くはないか。と。
コロナの騒動でも明白ですが、人を一番に動かすのは「不安・恐怖」です。これをうまく利用する人は、多くの人を動かせます。
仮に、全てが「偶然」なのだとすれば、「成功する」ことに盲目的になる必要もないのではないか。そう考えました。
全ては「偶然」だという気持ちをもっておこう
外の成功を「ゲーム」として捉えると面白いなと思いました。金銭的に裕福になることをただ、盲目的になるのではなく、一つの「ゲーム」として、スマホでゲームをする様に、誰かとスポーツをして楽しむかのように、外側の成功を追いかけて見るのもいいかもしれない。
自分の中に、「外側の幸せ」を求める気持ちはそもそも100%なくせるはずもなく、「内側の幸せ」を求めようとする自分にしんどくなることもあると思う。
とにかく、無理をせず、どう頑張っても自分が影響を与えられるはずのない意識や「偶然」に身をまかせ、一つの人生を楽しんでみるがいいかものかもしれないですね。