ブランディングのための文章力と書き方・考え方①
「共感の時代」と言われる昨今、人の心を動かす文章の重要性は年々増しています。
ツイッターやLINE、Slackなど、ほとんど全てのコミュニケーションが文章ベースで行われています。
コミュニケーション活動で大きなウェイトを占めるのは、人の心に刺さり、人を動かすことができる文章です。
人に共感されたり、人の心に刺さったり、人を説得できたりする文章が書けるようになると、本業、副業、プライベートを問わず、あらゆる場面で「強力な武器」を手に入れることができます。
今回は「人もお金も動かす 超スゴイ!文章術(金川 顕教)」の一部をまとめてご紹介します。
いい文章とはなにか
結婚式のお約束となっている、新婦による両親への手紙の朗読。
式の当日にはじめて新婦を見た間柄なのに、思わず感情移入してしまった経験はないでしょうか?
先日、僕も友人の結婚式に参加して新婦の手紙でやられました。
ドラマチックな過去が語られるわけでもなく、両親との思い出や感謝の言葉が等身大の言葉で述べられる、ある意味、普通の内容。
自分が経験したわけでもないのに、なぜか感動するんですよね。
人の心を動かすのがいい文章
文章には人の心を動かす力があり、人の心を動かせる文章こそが本当の「いい文章」です。
別の言葉で言うと、「読み手が読みたい文章」とも言えます。
結婚式の新婦の手紙を「めんどくさいな。早く終わらないかな」なんて思う人はいませんよね?
そして、驚くべきことに、人の心を動かす文章を書くには綺麗な日本語も難しい単語も必要ありません。
文章力を底上げすれば、うまくいくことが増える
文章力を底上げすることで、人生にもたらされる変化はたくさんあります。
- 自分のブランド化
- ファン、フォロワーが増える
- 一生使えるビジネススキルになる
- 人言関係が良くなる。人に好かれる。
- 脳が鍛えられ、ロジカルシンキングも身に付く
- 文章は資産としてのこる
- 会話が苦手な人でもすぐに取り組める
あげればキリがありませんが、文章力はとてもコスパのいい能力であることは間違いありません。
自分をブランド化できる
ソーシャルメディアの時代になったことで、誰もが自分のメディアを持つことができるようになりました。限りなくローコストで。
テレビや雑誌が情報発信の中心だったマスメディアの時代において、個人のブランド価値を高めてファンを獲得できるのは一部の人に限られていたので、大きなチャンスです。
しかし、誰もの手に情報発信が渡った結果、とんでもない「競争の激化」が生まれました。
文章にあふれかえっている世の中で」何かしらキラリと光るものがないと、存在自体を認知してもらえませんしブランド構築もできません。
ブランディングとは「信用を積み上げたもの」
そこで重要になるのが「セルフ·ブランディング」という考え方です。
もし「ブランディング」という言葉がピンとこない方がいらっしゃれば「信用を上げる行為」のことだと思ってください。
ブランドとはそもそも信用が積み上がった結果のことです。
さて、大多数の人に対してセルフ.ブランディングをするときのベースとなる情報発信手段が文章です。
他にも、画像(Instagram)や音声、動画などもありますが、どの媒体にも文章は欠かせません。
ブランドとは、あなたへのイメージ
パーソナルブランディングのコンサルタントであるピーター・モントヤさんが その著の中で次のようにのべています。
強力、明噺かつ前向きな人物像であり、人々があなたのことを考えるために心に浮かぶものである。これは人々があなたのことを関連づけるあなたの価値、能力、行動を象徴するものである。これはあなたの印象に影響を与え、その印象を機会に変えるために作られたプロフェッショナルとしての別の自己にあたる。
パーソナルブランディング - ピーター・モントヤ-
ようは、セルフ·ブランディングの目的は、周囲の人があなたの名前を聞いたときに真っ先に思い浮かぶイメージを、戦略的にコントロールして、ビジネス(や自分のやりたいこと)に役立てることです。
戦略的にコントロールすることが大切
大切なのは、戦略的にコントロールすることです。
「自分のイメージを作るなんて、嘘をついているみたいでいやだ」とか「信用を積み上げるなら、ありのままを見せた方がいい」という意見もあると思います。
それは間違いではないのですが、この手段が有効なのは、「自分のありのまま」が十分魅力的か、すでにだれからも認められる実績をあげている、選ばれし人たちです。
普通の人がありのままを見せたら、「普通の人」です。
結果を出すまでは、「信用をあつめるためのブランディング」を避けることはできません。
1記事1メッセージを心がける
セルフブランディングをする文章を書きたい場合、ぜひ頭の中で「幕の内弁当」と「唐揚げ弁当」をイメージしてみてください。
幕の内弁当は一見すると豪華ですし、食べているときの満足感もありますよね。でも翌日になると、どんなおかずがあって、それぞれどんな味がしたのか、あまり印象に残っていません。
一方で唐揚げ弁当は、多少しつこいと思うこともあると思いますが、翌日になっても何を食べたかの記憶は鮮明に残っているはずです。
味覚もなんとなく再現できるでしょう。
頭にのこらない文章は読んでいないのと同じ
「なんか面白かったけど、なにが言いたいかよくわからなかった・・・」では、読者の考えや行動を変えることができません。
日常会話でもよくあることだと思います。
「話ながら、話があっちこっちに飛ぶ」「人の話を聞いたけど、結局何が言いたいのかわからない」などの経験ありませんか?
読者の立場になってみて、「果たしてこの文章で言いたいことがちゃんと記憶にのこるのか?」と考えてみましょう。
記憶に残らない原因
文章も話も、記憶に残らない原因は2つあります。
- 情報量が多くて短期記憶に収まりきらない
- 読者の意識を一点に集中させられず、強いインパクトが与えられない
結局、「メインの食材にフォーカスしましょう」ということです。
続きは次の記事で
すこし長くなってきたので、続きは次の記事で書きます。