ブランディングのための文章力と書き方・考え方②
文章を書いていると、あれこれと書きたくなってしまうもで、
意識的にメッセージを絞る必要があります。
今回は、「1記事で1メッセージに絞る」ための方法をお伝えします。
文章を書く前に、ちょっとした作業を挟むだけで、劇的に文章が良くなるのでぜひ実践してみてください。
文章で伝えたいことをリスト化する
意識的に文章を絞るためには、「文章の設計図」を作ることが大切です。
例えば、「この記事(投稿)でつたえたいこと」をいったん書き出して、リストを眺めながら最重要メッセージを決める方法もいいでしょう。
そこで後ろ髪が引かれる思いがしたら、「別の機会に書く!」と自分に言い聞かせると効果的です。
結果的には、そのほうが読み手の理解度も上がりますし、書き手も書きやすくなります。
文章を読む読者の印象に残す
最重要メッセージを絞り込む覚悟ができたら、あとは、「読者の印象に残す」ことを徹底しないといけません。
ここからはすぐに使えるテクニックである、
- 繰り返し
- 強調表現
をご紹介します。
①繰り返し
読者はあなたの文章を読む時、必ずしも全神経を集中しているわけではありません。
最初から読み流すつもりの人もいれば、家でゴロゴロしながら集中力散漫の状態で読む人も当然います。
そこで、確実に読者の印象に刻むには、やはり、「繰り返し」が効きます。
多少しつこすぎるくらいが適量だったりします。
繰り返すと説得力が上がる
社会心理学者のウィルソンの実験によると、民事裁判において弁護士が、「被告は無罪である」という言葉を繰り返さないときより、3回繰り返したときでは説得力が46%も向上したそうです。
よく「結論は先に書け」と言いますが、それはビジネスシーンでの報告書などの話。メッセージを本当に念押ししたいなら、
「結論は、最初と中盤に書け」
くらいの心構えで文章を書きましょう。
最後の文章が一番記憶に残る
スピーチなどでもそうですが、脳天を貫かれるような衝撃を受けない限り、「最後に言われた(書かれた)言葉」が記憶に残ります。
最初の文章で、「この文章は、〇〇について書きます。」と書き、最後の文章で「この文書の大切なところは、〇〇です」と書くことで、記憶に定着しやすくなります。
合言葉は「結論、説明、また結論」です。
文書の繰り返しすぎは注意
ただし、一字一句同じ表現を繰り返して使っていと、あきれられるケースもあります。
文章を読んでいて、途中から飽きて流し見してしまう経験ありませんか?
文章の中に抑揚をつけて、読者を離脱させない構成が必要です。
面白い標語を思いついて、標語自体を覚えてもらう(小島よしおさんの「そんなの関係ねぇ」とか)のも一つのパターンですが、基本的には少しずつ表現を変えてみるといいでしょう。
②強調表現
繰り返しとの組み合わせ技で使いたいのが、重要なメッセージを伝える一文を、他の文章から際立たせることです。
- ここは重要なポイントなのですが
- 結論を言いましょう
- いろいろ書きましたが、僕が言いたいことはこれです
など、「今から重要なことを言いますよ!」と宣言して、読者の意識を瞬間的に文章に向けさせることが大切になってきます。
普段、スタイリッシュな文章を書いている方からすると幼稚な文章に見えるかもしれませんが、
「読者のため」に「伝わる文章」を優先するのであれば、どんどん使いましょう。
カッコ(【】『』)や太字も効果的
強調表現の手段として、カッコ(【】『』)や太字も効果的です。
一つの段落、一つのページをさらっとみた時、「太字だけ読めば、内容がわかる」ようにまとめてあげると、親切ですよね。
時間がない読者にとっても、「この記事はパッと見で要点がまとまっているから、読みたくなる」と思ってもらえるでしょう。
文章を読み解くのが苦手な人にも、要点がわかる文章は次も読みたくなるはずです。
ぱっと見で読者が読みやすい、読みたいと思える文章を意識しましょう。
フォント・サイズを変えるのも有効
文章を書くテクニックには、フォントやサイズも重要です。
フォントやサイズを変えるだけで、何がなんでも目立つ文章になります。
基本的なテクニックであり、学生の頃、ノートをとる時、無意識に実践していたのではないでしょうか?
すぐに実践できるので試してみてください。
文章をいかに「読み流されなく」するか
とにかく、重要なメッセージを書く段階になったら、
「いかにこの1文が流し読みされないか」ということを意識してみましょう。
「自分で要点をみつけてくれ!」と読者に任せるのではなく、
あなたの文章が読まれるための工夫をどんどんしていくことが重要です。
最後に、前編の「ブランディングのための文章力と書き方・考え方①」と共にポイントをまとめます。
(記事を読んでない方はこちら!)
- 「幕の内弁当」ではなく「唐揚げ弁当」の文章を書く
- 伝いたい文章は「繰り返し」と「強調表現」で伝える!
伝わる文章を書いて、ブランディングに役立てましょう!