今の仕事が辛すぎる。新卒1年目だけど会社やめたい人へ

2020年6月1日

新卒で何となく今の会社に入ってみたけど、仕事が辛すぎて辞めたくなっていませんか??

本当にやめるべきなのか、辞めた後どうやって転職するのか。

そういったことについて、人材業界に勤めている社員目線でお話しします!

新卒学生の離職状況とその後の転職状況

新卒学生の離職状況とその後の転職状況についてお伝えします。

自分と同じ境遇の人がどれだけいるのか、

1つの数字として参考にしてみてください。

新卒学生の離職状況

結論から言うと、新卒学生の10人に1人は、入社してから1年位以内に会社を辞めています。

下記は、厚生労働省が発表している、新卒学生の一年以内の離職率状況です。

*厚生労働省[新規学卒者の離職状況]より筆者作成

実に、新卒学生の10人に1人は一年以内に離職していることが分かります。

3年以内に退職している新卒学生は、約3人に1人

また、下記は3年以内に、離職している新卒学生のデータです。

*厚生労働省[新規学卒者の離職状況]より筆者作成

新卒学生の約3人に1人は、3年以内に離職していることが分かります。

新卒で入った会社を辞めたいと考えていたり、実際に辞めてしまっている人は、たくさんいるのが現状です。

辞めたいと考えている人は、この記事を読んでいる皆さんだけではなく、実に多くの人が同じことを考えているのです。

次に、気になるのは実際に辞めた後、どのような道に進むことができるのかですね。

新卒学生の転職状況(男性)

1年以内に辞めた新卒学生(男性)が、正社員で働いている割合は、約55%

1年以上2年以内に辞めた新卒学生(男性)が、正社員で働いている割合は、約57%

2年以上3年以内に辞めた新卒学生(男性)が、正社員で働いている割合は、約67%

3年以上4年以内に辞めた新卒学生(男性)が、正社員で働いている割合は、約68%

4年以上働いてから、辞めた新卒学生(男性)が、正社員で働いている割合は、約70%

※)独立行政法人 労働政策研究・研修機構[若年者の離職情況と離職後のキャリア形成]より筆者作成

このデータを見ると、2年以内に退職した人と、2年以上働いてから退職した人では、その後の転職状況に約15%ほどの差があることが分かります。

現在よく取り上げられている、第二新卒枠での求人も一定数存在しますが、

やはり、3年以上勤めている方が全体のデータとしては、正社員として転職することができるようです。

ただ、1年以内に退職したとしても、2人に1人は正社員として転職することができています。

しっかりと転職理由を伝えることができれば、問題なく転職することができるので安心してください。

新卒学生の転職状況(女性)

1年以内に辞めた新卒学生(女性)が、正社員で働いている割合は、約24%

1年以上2年以内に辞めた新卒学生(女性)が、正社員で働いている割合は、約25%

2年以上3年以内に辞めた新卒学生(女性)が、正社員で働いている割合は、約27%

3年以上4年以内に辞めた新卒学生(女性)が、正社員で働いている割合は、約28%

4年以上働いてから、辞めた新卒学生(女性)が、正社員で働いている割合は、約14%

※)独立行政法人 労働政策研究・研修機構[若年者の離職情況と離職後のキャリア形成]より筆者作成

男性と比べると、新卒で勤めた会社を辞めた後の女性が、正社員として働いている割合は、全体的に低いです。

これは、男女差別、ということではなく、ライフイベントに伴う退職があるからだと考えられます。

出産や結婚を機会に、会社を退職し、そのまま主婦になられる方なども一定数おられると思います。

そうしたライフイベントがあるため、男性と比べると、女性の離職後のキャリアとして正社員が少ないと考えられます。

そもそも辞めたい理由は??

ところで、そもそも退職したい理由は、どの様な理由でしょうか??

人間関係や仕事内容、待遇など色々な条件がありますよね。でも、安易にたいsy区してしまうと、次も同じことの繰り返しになる可能性が非常に高いです!

退職する前に一度立ち止まって、今の状況を再確認してみてください。

人間関係がうまくいかない

https://employment.en-japan.com/enquete/report-43/

エン転職より引用

25%くらいの人が、人間関係が悪かったという理由で退職していますね。

ただ、ここでしっかり見つめ直して欲しいのは、自分に全く問題がなかったどうかとういことです。

もちろん、暴力を振るう上司がいたり、暴言を吐いてくる人がいる様な職場はすぐにでも転職を考えていいと思います。

ただ、「上司や同僚とうまくなじめない」

「いまいちみんなといても楽しくない」

「よく怒られるから嫌だ」

と言った様な、自分自身にも問題があることが非常に多いです。

悪いのは周りだけ?

中には、本当に上司や同僚がおかしいパターンもありますが、多くはご自身にも問題があるパターンが多いです。

ただ、それが悪いというわけではありません。周りの人間と最初からうまく行くことができる人なんて、ほんの一握りです。

中学校や高校の人間関係を重追い出してみて欲しいのですが、そんなに最初からうまくやれていましたか?

全く何の軋轢もなく、ずっと出会う人すべてと仲良くしていましたか?

そんなことはないですよね。

会社の人間関係も同じで、最初から誰とでもうまく行く人なんていません。

これから仲を深めていけるかも

最初はぎこちなくても、ゆくゆくは素晴らしい友人になったり、する可能性は十分にあります。

反対に、どうしてもうまくいかない人もきっと出てきます。

でもそれは、当たり前のことで、誰とでもうまく行くことなんてありません。

いい関係を気づくことができる人もいれば、最後まで仲良くなれない人もいます。

まずは、人間関係が最初から誰とでも仲良くできるんだ、という思い込みを捨てましょう。

それでもなお、職場の人全員と全くうまくいかない、みたいな状況になってしまうのであれば、そういう場合は転職してもいいと思います。

仕事内容が思っていたものと違う

20代の方は、25%くらいの割合の方が、仕事内容が理由で離職していますね。

ちょうど、人間関係と同じくらいの割合ですね。

これも、当たり前に起こることです。

新卒では、企業に勤めている経験を持っている人はほとんどいないかと思います。

やりたいことなんてまだみつかるはずがない

そんな中、たった半年の就活期間だけと想像と企業のHPを見ただけで、やりたい仕事内容が見つかるなんて、ありえないと思いませんか??

半年間働いてみて、どうしても職務内容が合わないと思ったら、退職してしまうのも一つの選択肢だと思います。

ただ、その前にしっかり認識しておいて欲しいのは、何も考えずに離職してしまうと、次の職場でも同じことの繰り返しになってしまうので、何がしたいのかをちゃんと整理しなければなりません。

とにかく今の仕事内容が嫌だと思って、何も考えずに退職してしまうと、高い確率で次の職場でも同じことが起こってしまいます。

転職は慎重に

新卒ですぐにやめてしまっても、2社目、3社目くらいまではすぐに働き先も見つかりますが、それを繰り返してしまい、20代で4社経験してしまっているとなると、その後のキャリアがとても描きづらくなってしまいます。

仕事内容が嫌だと思ったら、まずは何が嫌なのかを紙に書き出してみましょう。

新卒の時とは違い、一度正社員として社会人経験を積んだのなら、新卒の時とは違った視点でいろんな会社や職種を見ることができるはずです。

この工程無くしては、いい転職は絶対にできないので、必ずしてください。

辞めるなら、戦略を考えよう!

実際に、転職活動に踏み切る際にいくつか方法がありますが、大きく分けて下記の2つです。

自分で転職活動を行う場合も、転職エージェントを使う場合も、2つをうまく組み合わせる場合も、よほどの事情がない限り、現職を続けたまま転職活動を行うようにしてください。

理由としては、退職してからの転職活動だと、「後が無い」という意識に陥ってしまい、妥協して転職活動を行ってしまうことがあるからです。

心の余裕を保つためにも、出来るだけ勤務しながら転職活動は行いましょう。