お金と時間を手に入れ、人生にゆとりをもらたらすESBI

2020年6月4日

お金が欲しい。

今働いている人たちはほぼ全員こう考えているのではないでしょうか。

しかし、一生懸命働いてもなかなか収入が増えない人もいれば、あまり働かなくてもたくさん収入がある人がいます。

一体なぜ差が出てしまうのでしょうか。

今回は、「金持ち父さん貧乏父さん」でも紹介されたキャッシュフロークワドラントの「ESBI」にそってお話します。

お金の稼ぎ方はESBIで分けられる

お金の稼ぎ方は大きく分けて4つに分けられます。
キャッシュフロー・クワドラントとは、

  • キャッシュフロー:お金の流れ
  • クワドラント:4つに分けたもの

と直訳できます。つまり「収入を得る為の4つの方法」です。これの頭文字を取ったものが「ESBI」となります。

キャッシュフロークワドラントのESBI

E:Employee(従業員)
  ・サラリー(給料)をもらうことで収入を得る人。会社員・アルバイトなど。
  ・人生の主導権が自分ではなく、会社にある。

S:Self employee(自営業)
  ・収入を自分で稼ぐ人。自営業している人・個人事業主。
  ・人生の主導権が自分にある

B:Business owner(経営者)
  ・人に収入を与える人。会社を経営している人
  ・人生の主導権が自分にある

I:Investor(投資家)
  ・お金でお金を稼ぐ人。不動産を持っている人・投資家。
  ・人生の主導権が自分にある

世の中の収入を得る方法は全てここに当てはまります。お金を稼げるのか稼げないのかは、この4つのモデルのどこに属するのかで大きく左右してくるということです。

「労働:お金」の割合

これらのモデルの違いは『労働に対して入ってくる収入の量』です。労働に対する収入の量は大きく分けて「E・S」と「B・I」に分けられます。

『労働:お金=1:1』のグループ

こちらのグループは、

  • E(従業員)
  • S(自営業)

になります。

働いたらお金は入ってくるけど、病気や怪我で休んだ場合には収入はなくなってしまいます。

それぞれについて、もう少し詳しく解説します。

E(従業員)

労働に対する収入が『労働:収入=1:1』です。アルバイトであれば時給制。社員であれば日給制や月給制。自分の肉体で働いた分だけ収入になります。逆に働かなければ収入は0ですね。自分の労働力を使って収入を得るので、収入に限界があります。

1日働いたは1万円。1ヶ月働いたら20万円。のように、働いた分だけ収入があるので、お金を得ようとすると自分の時間が無くなります。

S(自営業)

労働に対する収入が『労働:収入=1:1』です。働けば働いた分だけ収入は増えます。E(従業員)との違いは、時間に対する収入の量が決まっていないところです。こちらも自分の労働力を使って収入を得るので、収入に限界があります。

Sの場合、働いてもお金が入ってくるとは限りませんし、1時間の時給をとてつもなく高めることもできます。自営業のお店など、自分で販売価格を決めることができます。

『労働:お金=1:∞』のグループ

こちらのグループは、

  • B(経営者)
  • I(投資家)

になります。

自分が働かなくても、お金が入ってくる人もいれば、働いてもお金が入ってくるかわからない人もいます。

それぞれについて、もう少し詳しく解説します。

B(経営者)

労働に対する収入が『労働:お金=1:∞』です。自分が経営をしている間、EやSの人たちが自分の時間を使ってお金を稼ぎます。働かなくてもいいわけではありませんが、自分の労働時間と収入は比例していません。

経営者としてビジネスを作っていかないといけない反面、自分が現場に出向かなくても「権利収入」として勝手にお金が入ってくるようになります。

I(投資家)

労働に対する収入が『労働:お金=1:∞』です。むしろ労働をしなくてもお金が入ってくる状態。つまり、お金にお金を稼がせている状態です。不動産もこのグループに入ります。

ある程度のまとまった資金があれば、投資家として生きていくことも可能です。ただし、将来に対する不確定要素の高い意思決定を必要とするため、少額の投資で安定した収入に繋げることは難しいと言えます。

労働者の数:お金=?

世の中の労働者の『ESBIの人口比率』と『お金を持っている量』はどのくらいの割合か想像がつきますか?
これも「E・S」と「B・I」に大きく分けられます。

人口の比率について

労働者の人口ついて、おおよその割合ですが、

「E・S」:「B・I」=9:1

です。つまり、ほとんどの労働者が「自分の労働力をお金に変えて」生きています。
1つの会社を想像してみるとわかりやすいです。社長/役員/社員/アルバイトの人数を考えると、平均してこの割合になっています。

お金の比率について

次にお金の比率について。感のいい方はお分かりになるかもしれません。おおよその割合は、

「E・S」:「B・I」=1:9

です。世の中のお金は人口の役1割の人が持っています。この話を聞くと、ちょっとした絶望感に陥ってしまいそうですね。あくせく働いて得た収入は、世の中の1割のお金を9割の人間で分け合ったお金。残りは少数の人間が握っていて、それを配られている。

ですが、これは現実に起こっていることです。しかし、黙っていてはお金を配られるEに留まってしまいます。

BやIになることは簡単ではありません。しかし、今の時代ではEのグループにいてもお金それなりのお金を稼ぐこともできるようになっています。

お金持ちになる為のキャリアプラン

昨今、「副業」という言葉をよく聞くようになりました。

日本では1つの企業に勤め上げる風潮から、おこずかい稼ぎの副業をする人がだんだんと増えてきている時代です。

しかし、海外では「7つの収入源」をもつことが人生を安定させるためのコツだという認識が広まっています。実際、資産運用によってお金にお金を稼がせるI(投資家)の収入を得ている外国人の割合は次のようになっています。

参照:資金循環の日米欧比較, 日本銀行調査統計局
https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf

日本:15.1 %
アメリカ:51.2 %
ユーロエリア:29.7 %

https://shisan-unyou.jp/shisanunyo/%E5%A4%9A%E3%81%8F%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%8C%E8%B3%87%E7%94%A3%E9%81%8B%E7%94%A8%E3%82%92%E6%95%AC%E9%81%A0%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%8F%E3%81%91/

日本では終身雇用制度があった名残で、1つの企業に勤め上げるという意識がまだ抜けきっていません。

しかし、時代は常に変化しています。終身雇用制度が担保されなくなっている今の時代、複数の収入源を持っておき、自分の人生設計をしていくことは必須になってきています。

参考:公務員の終身雇用制度は10~15年で崩壊する。

https://diamond.jp/articles/-/204086

「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/051400346/

ここで学びにしたいのは、「収入源は1つじゃなくてもいい」という点です。

ほとんどの人はE(従業員)として働いていると思いますが、Eとして働きながらS(自営業)をしてもいいですし、I(投資家)として簡単な不動産運用や為替取引をしてもいいわけです。

今の時代にあったキャリアプランとは、「E(従業員)としての立場をうまく使いながら、S(自営業)やI(投資家)としての収入源を増やしていくこと」です。

そのために必要なサービスはかなり増えてきました。UberやAirbnbなど、個人がS(自営業)やI(投資家)としての収入を得ることがとても簡単になってきています。

今何をすべきか

そんな時代。今あなたがすべきことは、「やりたいことを見つけて、いますぐ始めること。」です。

『時間』は残酷でかけがえのないものです。

何かはじめようと悩んでいる間にも、刻一刻を時間が過ぎています。1ヶ月、1時間遅れた行動で、数倍の利益の差を生んでしまいます。

やりたくないことから見つけるのも1つの手

「自分のやりたいこと」がわからない人も多いと思います。

難しければ「自分にやりたくないこと」を見つけることから始めましょう。

例えば「会社に行きたくない」と思えば、「会社に行かないためにどうすればいいか」と考えることができます。

そこから行動を起こせばS(自営業)への一歩は踏み出せています。

やってダメでも、次がある

とにかく行動を起こすこと。これさえできれば、数年後、大きな差を産みます。

私たちは、何かを始める時、「失敗したらどうしよう」と考えてしまいがちです。

「どうせやるなら成功したい」と思うのは、誰しもそうです。

ただ、失敗することは、あなたの人生に色をつけることになります。

昔の失敗談って、いい話のネタになりますよね。とにかく、話のネタを作ることで人としての魅力が生まれてきます。

何か1つ、行動を起こしてみましょう。あなたの人生が動き始めます!