【起業論】起業は徹底的にマネすることから始める

2020年6月5日

25歳で年商20億円の会社を築き上げた株式会社ZIZAI 代表取締役の塚本大地さんの記事が話題になっています。

名古屋大学在学中にZIZAIを創業。その後、アミューズメント事業とVR事業を立ち上げ、資金調達なしで事業を進め、今期の売り上げは20億円。社員数はすでに100人を超えるというすご腕経営者です。

「“マネ”とは、相手をリスペクトすること」25歳で年商20億円、塚本大地を変えたマネの極意

https://r25.jp/article/703817028470505927

記事の中では、

個性が尊重され、自由な発信ができるようになった今だからこそ、ビジネスパーソンにも求められるようになった“オリジナリティ”。

そんなオリジナリティは「”小さなマネ”の組み合わせ」である。

人は自分が見たことのある物を組み合わせてアウトプットしている。

多くの人は、アウトプットをするために新しく勉強会に参加したりするが、大抵続かない。
今ある現状のインプットの質をあげるべきだ

違う価値時間に触れ、リスペクトできる部分をとにかくマネする。

リスペクトすることで”共感力”が身につき、何事もうまく周りだす。

と書かれています。自分の経験からも、『マネすることの大切さ』について書きたいと思います。

起業する時、何から始めればいいのかわからない。自分にはオリジナリティがない。と悩んでいる方の参考になればと思います。

”マネ”することは『学ぶ』こと

”マネする”と聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?

世の中には数々の”パクリ問題”や、著作権侵害の問題がニュースで流れるため、
「マネすることは悪いこと」という認識が強いのではないでしょうか。

”マネ”という言葉にマイナスイメージを持ちすぎて、何もかも自分で考えようとしている人はかなり勿体無いことをしています。

0⇨1は基本的にない

学校で文字を学ぶ時、1から考え出してきたでしょうか?
算数の足し算を習うあ時、1+1=2となる証明から始めたでしょうか

答えはNoです。今まで先人が考え出してきた計算や文字の書き方を「マネして」覚えていきます。

「学ぶ」の語源は「まねぶ」であると言われます。

マネするためには相手のことをよく観察して、いい部分・悪い部分を”盗まなければ”なりません。

それだけ観察して、そのテクニックを自分のものにしてしまえば、他の人から見たらあなたは自分にしかないテクニックを持っている人です。

あなたにしかできないことに「する」

自分のものにしてしまえば、あとは簡単。少しのオリジナリティを加えていくことで「あなたにしかできないこと」の完成です。

起業するときも同じこと。

今まで「お金をもらう側」で働いていた経験と「お金を自分で稼ぐ」ことはまったく難易度が違います。

フィールドもルールも違う場所で勝負するには、そこでの先人の知恵を学ばなければなりません。
学んで(マネして)、自分のものにして、オリジナリティを加える。

この流れがわかれば、どんなことでも始められます。
足し算を理解しているから引き算がわかるのです。

『学びの質』をあげる。先生はどこにでもいる。

ここからは、どうやって学ベばいいか(マネすればいいか)をお伝えします。
あくまで、1つの方法論として考えてもらえればと思います。

たとえば、あなたが「人の心に刺さるキャッチコピーを考えたい。」と思ったとしましょう。

人の心に刺さるキャッチコピーを考える上で、どう行動を起こすでしょうか?

まずは、伝えたいメッセージの整理をするでしょう。そこから重要な部分を抜き出し、コピーを考えていきます。

道を歩く視点を変える

時には、ネットで調べるかも知れません。電車の中や街中でみる看板、本屋さんやインターネットの記事。

いたるところに「キャッチコピーの先生」がいることに気がつくでしょう。

そうです。あなたの周りはプロが作ったコンテンツで溢れかえっています。

これほどまでに優秀な先生はいるでしょうか?キャッチコピーを考えることでお金をもらっている人が作った渾身のキャッチコピーが無料で見放題なのです。

こんなに幸せなことはないでしょう。マネし放題です。

自分ごとに応用する

あとは、この環境を応用できるかどうか。
有名なAppleの広告で「そう、iPhoneならね。」というフレーズがあります。

このフレーズを先生と見ることができれば、自分の伝えたいコンテンツに当てはめて「そう、〇〇だったらね。」などと置き換えるっことができるかも知れません。

また、学んでいくと、Appleの広告では「二つと無いものを、2つサイズで」などの”繰り返し表現”がよく使われることに気がつくと思います。

それを応用できれば、
「就活も、転職も。全てを叶えることができる。 そう、ユニキャリならね。」
みたいなキャッチフレーズを作ることができます。

Appleのキャッチコピーは特徴的なのであまり応用に向かないですが、身の回りから「タダで」学んで、先生として捉えることができれば、簡単に1つのものを作り出すことができます。

身の回りの先生を自分ごとに応用するのにおすすめの本

自分の周りにあるものを応用する考え方を徹底的に学べるのが「メモの魔力」という本です。

いま最も注目される起業家・前田裕二による渾身のメモ術!・メモで、目にする情報全てをアイデアに変える・メモで、本当の自分を見つめ直す・メモで、夢をかなえる◎メモの魔力を手にした時、あなたは、何者にでもなれる。

日常生活の出来事を「具体的内容」⇨「抽象化」⇨「実生活に転用」するための方法を詳しく解説されています。

まだ読んだことがない方は、ぜひ手にとってみてください。

まずは、1歩ずつ。

誰かが作ったものをコピーしてお金儲けをしようとすることはダメです。

しかし、成功事例から学んで、自分なりの武器にしていく。これは過去の偉人たちもやってきていることです。成功者は過去に学ぶ力があります。

この違いは「自分で考えているかどうか」
成功している事実をみて、そこから自分に応用できる学びを得ることができているか、です。

「なぜ?」考えてみよう

そう簡単にできることではありません。まずは一歩ずつ、やってみてください。
今この記事をみているスマホやパソコンから顔をあげてみてください。
そこで目に映ったもの(僕はカフェのコーヒーが映りました)について考えてみましょう。

なぜこのコーヒーは250円で売られているのか。
なぜコーヒーは黒いのか。
氷はなぜ溶けてしまうのか。
周りになぜ水滴がつくのか。
このコーヒー1杯で何円儲けているのか。
⇨自分が商品を売るときは原価率このくらいが標準なのか?

考え出したらきりがありませんが、たった1つのコーヒーでもこれだけの学びを得ることができます。

皆さんの周りには「先生」がたくさんいます。ぜひ、自分の先生を見つけて、
学んで、マネしてみてください。
そこからあなたの起業人生は始まります。