【就活の裏側】なぜ面接に落ちるのか。 新卒採用の裏側を徹底解説!

全然内定がもらえない…。なんで面接に落ちるんだ…。
一体人事は何を考えているんだろう?
こんな疑問にお答えします。
「なぜ面接に落ちるのか」考えたことはありますか?
どんなに優秀な人でも内定をもらえる企業もあれば、あっさりとお祈りメールをもらうケースもあります。
なぜなら採用活動には「企業側が採用したい人」の像があり、その像にマッチする人材を探しているからです。
この記事を読めば、「企業側が採用したい人」を決める意図がわかり、面接対策に大いに役に立ちます。
面接に落ちるのはあなただけの責任じゃないという話
なぜ、面接に落ちるのか。
- 面接でのマナーが悪かったから。
- しっかりとした受け答えができなかったから。
- 周りに自分よりすごい学生がいたから。
「自分だけが悪いんだ」と思っているとしたら、それは間違いです。企業側にもそれなりの目的があって採用活動を行っています。
そもそも採用しない企業もある
まず、企業側の採用活動のスタートとして、『新しい人材を採用をするのか、しないのか』という決定から入ります。

就活の時期になったら全国の会社が採用活動をはじめるから、その中から選ぶんだろう。
と思っていた人もいると思いますが、どんな会社でもエントリーできる訳ではないのです。
採用するのは新卒だけではないという話
企業が採用活動を行っているのは「新卒」だけではありません。
むしろ、「中途」と呼ばれる「他の仕事でスキルを身につけた優秀な人」を採用する方が圧倒的に多いです。
比率で言うと 新卒:中途=3:7でも多いと思います。(※企業によります)
中途採用は会社に利益を生み出してくれるまでの期間が短いため、新卒採用よりもコスパがいいことが多いです。
新卒社員は会社のリスクになる
誤解を恐れずに言うならば、新卒社員は会社のリスクになります。
- 新卒採用にかかるコスト:約30~200万円/人
- 採用にかかる人件費・経費:約1000万円/年
- 入社後研修:数百万
- 入社後、会社にお金を生み出すまでの人件費:約20万円/人×月
ざっくりとこんなところでしょうか?
能力が未知数の学生を採用するのは、お金の面から考えると会社にとって相当なリスクになるのです。
会社が新卒採用をする目的と流れとは?
ここからは、会社が新卒採用をする目的と流れについて簡単に説明します。
面接に行く企業や面接官である人事がどのような目線であなたをみているのか、知っておきましょう。
基本の流れは以下になります。
- 会社の課題・現状から「欲しい人材像(ペルソナ)」を決める。
- ①に巡り合えそうな採用媒体(〇〇ナビ、合同説明会など)を決める。
- ストライクゾーン広めに面接する人を集める。
- 面接で判断していき、最終①に近い人材を内定。内定後フォロー。
それぞれの内容については知っておく必要はなく、詳しく説明しません。気になった方は「採用マーケティング」などでググってみてください。
ペルソナに合わない人材は採用されない
重要なのは①の段階です。
企業が採用活動を行うのは、会社の利益を生むために必要な人材を確保するためです。
極端な話、「エンジニアが欲しい」という企業に「私は日本史を学んでました!」とアピールしたところでなんの徳にもなりません。
『あなたがその企業に入ることで、どんな利益を生み出せるのか』をアピールしなければ内定を獲得するのは難しいでしょう。
企業が求める人材を知るにはエージェントを頼ろう

企業が求める人物像にあったアピールが必要なのはわかったけど、自分で判断するの難しくない…?
募集要項や企業のHPを見るとある程度の求める人物像を想像することはできますが、ぶっちゃけ細かい要望はわかりません。
そんな時は「就職エージェント」を使いましょう。
就職エージェントとは、企業側の要望の条件にあった学生と企業を直接繋いでくれる「就活のプロ集団」です。
しかも、ES添削や面接対策まで全部やってくれる就活生の強いミカタとなっています。
いわゆる「裏ルート」での採用もあるので、筆者は使わない手はないと考えています。
詳しくは下の記事を参考にしてみてください。
▼「新卒を採用するメリット・デメリット」は、企業視点での「ねらい」を書いています。軽い文章ではないので、読みたい人だけ読んでください。
新卒採用をするメリット
しかし、新卒採用はメリットもあります。
- 会社に関心が高く、文化の継承・育成がしやすい
- 優秀な人材を、将来の幹部候補として育成できる
- 社内の年齢構成を若く保てる
- スケジュール管理がしやすい
企業側の視点から新卒採用のメリットを解説します。
生々しい内容ですが、あなたが働きたい会社がどのような「ねらい」を持っているのか、知っておいて損はないでしょう。ES/面接でも使えます。
1.会社に関心が高く、文化の継承・育成がしやすい
初めて社会に出る新卒社員は、特定の企業カラーに染まっていません。
そのため、研修や社員教育を通して文化の継承・育成がしやすい傾向にあります。
会社の文化を継承すれば、より会社に貢献しようと忠誠心が育まれ、企業の定着率がアップするという「ねらい」があります。
2.優秀な人材を、将来の幹部候補として育成できる
実は、企業の中心となりまた経営を任せられるような優秀な人材は、中途採用では獲得することが難しいと言われています。
新卒採用でポテンシャルの高い人材を、若いうちから将来の幹部候補として育成することを目指して採用しているケースもあります。
3.社内の年齢構成を若く保てる
安定した企業経営をするとき、社員の年齢が偏っていたり、若い世代がいないことは好ましくありません。
新卒採用を行えば、社員の年齢が偏らず、企業が安定して成長できるようになります。
4.スケジュール管理がしやすい
新卒採用は、採用活動と研修を全員同じ時期に行えます。
新入社員を10人でも100人でも同じ時期にまとめて研修を行えるので、スケジュールの管理がしやすく、コストも抑えられます。
新卒採用をするデメリット
先にも書きましたが、デメリットもまとめます。
- 採用コスト・時間がかかる
- 戦力になるまで時間がかかる
- 能力が未知数
- 景気の変動によって人材確保に波がでる
1.採用コスト・時間がかかる
採用するまでにお金や時間がたくさんかかります。
企業によっては、就活セミナーを開いたり、大きなイベントのブースを確保したりしながら内定者を確保していくプロセスが必要になります。
また研修期間中、新卒社員から売上げが上ることはまずありえません。教育担当の社員も必要となります。
教育担当者が新卒採用者に対して研修を行っている時間は、お互いが拘束されてしまいますので、その担当社員も営業活動ができなくなってしまいます。
つまり教育期間中は会社として純粋なコストとなってしまうわけです。
2.戦力になるまで時間がかかる
社会人1年目なので、最初は企業研修からのスタートとなります。
社会人としてのマナーや会社の規則、扱う商品やサービスのことなど全く知らないところからのスタートとなります。
そのため新卒社員には中途採用と違って即戦力を望むことができません。
3.働いた経験がないので、入社後のミスマッチが起こりやすい
社会に出て働くのはアルバイトと違い、責任や上下関係、あるいは関わる人の年齢層も全く違うので、入社してみてイメージと違ったということも多くあります。
何年か社会人として経験を積んだり、ある程度いろんな会社を経験したりすると、「まあどこの会社でもよくあるよね」と割り切ることができます。
しかし初めてのいろいろな物事に直面する新卒社員にとっては、想定外のギャップにショックを受けることが多々あります。
それをミスマッチと捉えてしまい、入社早々に会社をやめてしまう社員がたくさん出ます。
自分のコントロールできることに集中しよう
企業が採用活動をする目的について理解できたのではないでしょうか?
ただし、「この企業はこう言った人材を求めているから…」と1つ1つ考えていたらきりがありません。
上記でも紹介しましたが、皆さんには「就職エージェント」という強い味方がいます。
いい意味で利用して、効率的に就職活動を進めましょう!